2025/04/20
近年縦型ショートドラマ市場は急速に拡大しており、将来的には映画産業を超える巨大市場へと成長する可能性を秘めています。現状と今後の見通しを詳細に分析します。
【縦型ショートドラマ】グローバル市場の現状と予測

現在の市場規模
2023年時点での世界の縦型ショートドラマ市場規模は約55億ドル(約8,000億円)に達しています。
中国市場が先行しており、2023年末時点で約300億元、2024年には約500億元(約1兆円)規模に成長。
TikTokでは2024年上半期だけでショートドラマ関連動画の総再生数が727億回を超えるなど、爆発的な視聴数を記録。
将来予測
YH Researchの調査によれば、世界の縦型ショートドラマ市場は2029年には566億ドル(約8.8兆円)まで成長すると予測されています。
これは2023年から2029年のたった6年間で約10倍以上の成長を遂げるということを意味します。
中国市場については、なんと2027年には約2兆円を超えるという中国シンクタンクの試算もあるので伸びしろは十分。
日本市場の現状と予測
現在の状況
日本の縦型動画広告市場は2023年時点で526億円と推定されています。
そして2024年には縦型ショート動画カテゴリの市場規模は約900億円に達し、前年比171%の成長を記録しています。
将来予測
日本市場は2026年には1,530億円規模に達すると予測されています。
縦型動画広告市場は2027年には1,942億円に達するとの予測もあります。
2027年の国内動画広告全体の市場規模は1兆228億円に達する見込みであり、縦型動画広告はその重要な部分を占めることになります。
市場成長の理由は?
1. スマートフォン普及と視聴習慣の変化
スマートフォンの縦型画面で視聴するスタイルが主流化
通勤・通学時間や待ち時間などの「すきま時間」での短時間視聴ニーズの増加
Z世代を中心とした縦型コンテンツへの嗜好の高まり
2. プラットフォームの進化
TikTokやYouTube Shortsなどの縦型動画プラットフォームの普及と機能強化
最大60秒程度の短尺動画が標準となり、ストーリー性を持ったコンテンツ制作が可能に
アルゴリズムによる効率的なコンテンツ配信の仕組みが整備
3. コンテンツの質と多様化
高品質なドラマコンテンツの制作増加
1話あたり1〜3分程度の短い尺でも没入感のある物語体験の実現
クリエイターの参入増加による多様なジャンルの展開
4. マーケティング・広告としての価値向上
広告感が薄く、自然なストーリーの中で商品・サービスを紹介できる新しい広告形態。
特にZ世代への訴求効果が高く、次世代の消費者層にリーチする手段として注目されています。
視聴維持率(没入度)の高さが広告効果を高める要因となります。
縦型ショートドラマのビジネスモデル展開
1. 広告収入モデル
企業とのタイアップによる制作費負担と自然な形でのプロモーション
プラットフォーム上での動画再生前・再生中の広告掲載による収益化
インフルエンサーマーケティングとの融合による相乗効果
2. 課金モデル
ショートドラマ1話ごとまたはシリーズ単位での視聴料金設定
中国では特に課金モデルが成功しており、日本でも「BUMP」などのアプリが普及中
2024年には日本でも課金型ショートドラマアプリの収益が70〜80億円に達していると推計されています。
3. その他の収益源
ドラマ内で使用されている商品や特産品
グッズ販売やイベント開催などの関連ビジネスの展開
IP(知的財産)の二次展開によるマネタイズ
クロスメディア展開(漫画化、小説化、長尺映像化など)
【縦型ショートドラマ】今後の市場展望
2030年に向けて、縦型ショートドラマ市場は以下の理由からさらなる成長が期待されます。
主要企業の参入拡大:DMMは年間20億円を投資して縦型ショートドラマ領域に本格参入するなど、大手企業の動きが活発化しています。
日中連携の強化:日本市場においても中国の成功モデルを取り入れつつ、日本独自のコンテンツ展開が進むと予想されます
技術革新の影響:AI技術の発展により、制作効率の向上や個別化されたコンテンツ提供が進むことで市場拡大が加速する可能性があります
映画産業との比較:日本の映画興行収入(2,000億〜2,500億円)に匹敵する規模に成長すると予測されており、主要なエンターテイメント産業の一角を担うことが見込まれまれています。
まとめ
縦型ショートドラマ市場は2030年に向けて、世界全体では8兆円を超える巨大市場に成長し、日本市場も2,000億円規模に迫る勢いで拡大すると予測されています。視聴者のライフスタイル変化や企業のマーケティング戦略の多様化、そして新たな収益モデルの確立により、エンターテイメント産業における新たな主要分野として定着していくでしょう。
この成長は単なるトレンドではなく、デジタルコンテンツ消費の構造的変化を反映したものであり、今後も持続的な発展が見込まれます。縦型ショートドラマは、映画や従来のテレビドラマと並ぶ、新しいエンターテイメントの形として定着していくと考えられます。
【おすすめ】大阪でショートドラマ制作をするなら

「縦型ショートドラマをやってみたい」——そんな時は、ぜひ一度弊社にご相談ください。
私たちは、女性だけの制作チームならではの共感性を武器に、心に刺さるストーリーを得意としています。企画から撮影、YouTube投稿まで丸投げOK。
特に、私たちは「YouTubeに特化」した制作を行っており、単なるバズ狙いの動画ではなく、長期的なファン化や企業ブランディングを見据えたドラマ構成や導線を心がけています。
ショートドラマに限らず、社内の雰囲気や商品価値を伝えるYouTube動画制作との組み合わせなど、目的に応じて柔軟なアレンジが可能です。
AIを積極的に活用した構成にと、人間ならではの微細な感情をクリエイティブチームが表現。
最小人数で効率よく撮影することで、他社の制作費の半額以下を実現しています。
「限られた予算でも、常にチャレンジしたい」
「YouTubeを通じて、企業やブランドの“ファン”を増やし、販売や採用につなげたい」
——そんな企業様にこそ、私たちは選ばれています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
→contact