2025/05/18
近年、SNSや動画配信プラットフォームの普及で、新しいコンテンツ形式の「ショートドラマ」が流行し注目を集めています。TVCMや企業サイトなどにも使われているので、目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
本記事では、ショートドラマの概要からその魅力まで詳しく解説します。
縦型ショートドラマとは
ショートドラマとはどのようなものなのか、尺の短い動画はすべてショートドラマと呼ぶのか疑問に思う方もいるかもしれませんね。こちらでは、ショートドラマの定義や特徴について説明します。
縦型ショートドラマの定義
ショートドラマは、数分程度の短い尺で制作される実写ドラマです。
スマートフォンで手軽に視聴できるように縦型に作られているのが一般的です。そのほか、企業のサイトや配信専用アプリなどでも視聴できます。
ドラマには、1話でストーリーが完結するものや、1〜2分程度の短さで数話に分けて物語が構成されているものなどがあります。
ドラマの内容は、恋愛もの、仕事にまつわる話、社会問題、サスペンス、学園ものなど様々なテーマが扱われています。
主に、YouTubeのショートやTik Tok、Instagramのリールなどに投稿されます。
また、最近はショートドラマ専用配信プラットフォームでも視聴できます。漫画アプリのようにショートドラマを楽しめる「BUMP」は国内で非常に人気ですし、2024年に日本版リリースが決定された世界最大のショートドラマアプリ「ReelShort」は中国や北米で爆発的にヒットしています。
縦型ショートドラマの特徴
ショートドラマには以下のような特徴がみられます。
短時間視聴に特化
隙間時間に手軽に視聴できるよう、数分の尺で作られる。
5〜10分程度で1話完結のストーリーや、1話が1〜2分程度で、数話で完結するストーリー構成まで、様々なドラマが制作されている。
ストーリーが簡潔で感情に訴える
時間が限られているため、起承転結のストーリー展開が早い。
短い時間で視聴者を引き込むために脚本がより重視され、キャラクターの魅力や物語のテーマ・メッセージが明確に設計され表現される。視聴者の感動や共感を引き出すように制作されている。
クオリティへのこだわりが高いものが多い
映像のクオリティや演出にこだわりが見られ、俳優・監督・カメラマン・編集者といったプロフェッショナルが関わることもある。
ある程度の予算をかけて撮影、編集などを行うため、通常のショート動画よりもコストがかかる傾向もある。SNSとの親和性重視
TikTokやInstagram、YouTubeなどでの配信が主流のものは、スマートフォンを横向きにせず縦型で気軽に視聴できるように配慮されている。このため「縦型ドラマ」と呼ばれることもある。
「ショートドラマ」と一般的な「ショート動画」の違い
ショートドラマとショート動画は、短時間で視聴できるつくりであることやSNSに投稿される点などは同じですが、つくられた目的や特徴に大きな違いがあります。
上記のショートドラマの特徴を踏まえ、以下の表にまとめました。
ショートドラマ | ショート動画 | |
動画の長さ | 1分~3分程度 | 30秒~1分半程度 |
内容の特徴 | 起承転結のある物語 感情やテーマに訴える内容 恋愛、友情、社会問題、サスペンスなど多様なジャンル | インパクト重視 ダンス、ミーム、チャレンジ動画、商品レビューなどトレンドに即した内容 |
制作プロセス | 高い映像クオリティと緻密な演出が求められることも多い | 個人でも簡単に制作可能 スマホや編集アプリを使用し、低コスト・短期間で量産も可能 |
制作目的 | ストーリーを通じて感情やメッセージを伝える ブランド価値向上や社会問題の啓発など | 短時間で視覚的なインパクトやエンタメを提供 バズ狙い、トレンド対応、 実用的な情報提供や商品の紹介など |
視聴体験 | 没入感があり深い印象を与える 映画や通常のドラマに近い感覚 | 手軽でカジュアル ながら視聴にも適する |
配信プラットホーム | YouTube、専用アプリ、企業サイトなど | TikTok、Instagramリール、YouTubeショートなどSNS中 |
縦型ショートドラマ流行の動向
ショートドラマ流行のきっかけは、中国からと言われています。
2022年後半頃から、中国国内のTikTok(抖音)は動画を利用した課金システムや宣伝形態を構築していました。このシステムが非常に優れていたために、中国国内の経済規模が一気に成長したといわれています。
日本国内でもスマートフォンが普及し動画視聴が一般化したために、縦型ショート動画・ショートドラマ市場は、急激に伸びています。
市場調査会社YHリサーチは、2023年に約55億ドルだった世界市場は、2029年には566億ドル(約8兆9,000億円)と約10倍になると予測しています。
出展:市場調査会社YHリサーチhttps://www.yhresearch.co.jp/certification-authority/73
これを裏づけるように2024年には、TikTokを中心として新しいエンターテインメント、PRの手法としてショートドラマが取り上げられるようになっています。
2024年上半期のTikTokトレンド大賞にも選出され、Z世代を中心に注目のコンテンツとなり、広告の手法としても大きな注目を浴びています。

出展:TikTokhttps://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-first-half-trend-awards-2024-award-announcement
このように日本国内でも、縦型動画広告市場は大きな成長を遂げており、2027年には1,942億円まで伸びると予想されています。
出展:サイバーエージェント/デジタルインファクト調べhttps://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=29827
また、世界では生成AIを使ったドラマ作りも始まっているようです。
ヒットを生みやすいストーリーや台本作りだけでなく、登場人物のキャラクターや小道具などもAIで生成するケースも出てきています。
Z世代に人気の縦型ショートドラマの魅力は?
ショートドラマが流行したのは、Z世代(若い世代)に爆発的に支持されたという背景があります。なぜZ世代で人気になったのか、ショートドラマの魅力と合わせてみてみましょう。
短い動画で隙間時間を有効活用
Z世代は、YouTubeなどでも、長い動画はスキップしたり、倍速で視聴したりする傾向があるとされています。タイパ(タイムパフォーマンス)という言葉が使われ、使った時間に対する満足度を重視する傾向も強くあります。
その点ショートドラマは、超短尺のコンテンツなので、視聴後に自分の好みに合っていないと感じても、時間の無駄だったと思いにくいとされます。
また、移動中などの隙間時間に視聴でき、時間の有効活用につながる点もZ世代と相性の良いコンテンツだと言えます。
Z世代に限らず、忙しい毎日を送る現代人にとっては、隙間時間のコンテンツとしてショートドラマが最適だったというのが流行の一助になったと言えるでしょう。
縦型動画ならではの感情移入・没入感
スマートフォンを横にせず、縦のまま見られるショートドラマは、手軽なうえに画面上で得られる情報が多くできています。
縦型画面をフルに使い、視覚的にとらえられる領域が広く作られ、臨場感を生み出しています。そのため視聴者は、ドラマの世界に入り込み、感情移入しやすく、高い満足度を得られます。
共感でき、考えさせられるストーリー
ショートドラマは、短時間で視聴者を引き付けるように、テーマ、脚本や演出などにこだわって作られています。
ストーリーもZ世代が共感できるような恋愛、友情などのテーマが選ばれることが多く、起承転結の展開へのこだわりや、魅力的なキャラクターを作ることで視聴者を引き付けるショートドラマが作られています。
まとめ
新しいコンテンツとして流行のショートドラマについて詳しく解説してきました。
感情へ訴えかけるストーリーや脚本、キャラクターづくりなどにこだわってつくられたドラマです。SNSなどで短時間で視聴できるものですから、まだ意識して見たことがない方も一度視聴してみてはいかがでしょうか。
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